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普通に暮らせば大金持ち [社会]

普通の暮らしというのはどんなものを指すのだろうか。かつて考えられた普通の暮らしとは、まあ適当に高校か大学を出て就職し、結婚、ローンで家を建てて、そして休日には子どもと遊んだりしながら、定年まで勤めるということであった。こういった普通の暮らしは誰でもが望めば出来るものであるとされてきた。

今やこの普通の暮らしと言うのが難しいという世の中になってきた。若者の50%が非正規雇用なのだからすでに半数はこういった普通の暮らしから外れている。正社員でも土日が休める人はますます少なくなって来ている。高卒で普通の暮らしは公務員以外にあり得ず、公務員試験の初級は大卒でないと受からないようになってきている。もはや普通の暮らしはよほどのエリートにしか許されないかのような状態だ。

普通の暮らしができないとは世の中がおかしい。そう言いたいのだが、実は、普通の暮らしとは、3代続くと金満家を産み出す暮らしなのである。

「普通の暮らし」では、初任給は年200万で、子育て時代を年収500万位で家を建てて、ローンを払いながら暮らし、定年時には700万円位の年収に成りローンを払い終わる。定年後は月25万くらいの年金で暮らすのだが、持ち家があるのだから十分に暮らせる。そこに退職金が3000万円程度入るのだがまず使い道がない。ローン返済と学資に追われ、つましい暮らしが身についているから、急に贅沢なくらしなどできない。海外旅行に行ってみたりするが、そう何度もいけるものではない。

結局のところ家一軒と退職金プラスアルファの資産を残して死ぬことになる。遺産は締めて7000万円。多いように感じるが多分これくらいが標準的な遺産相続額なのだと思う。7500万円くらいまでが無税で相続される額になっている。

小子化の時代だから、この額はそのまま夫婦合わせて一軒が受継ぐ額になる、同じような普通の暮らしが3代続けば相続額は積み重なって行き2億円を越える。2億円で電力株を買えば配当が年800万円になるから、働かずとも十分暮らしていけるので立派な金満家である。

つまり、全ての人が普通の暮らしを3代続ければ日本中誰も働かなくて良いことになる。これは確かにおかしい。だから、かつて考えられた普通の暮らしというのは、もともと長くは続かないものであったのだ。労働力も商品である。需要と供給の法則に従えば、貯金を使い果たして死ぬのが当たり前のように労働力が買い叩かれる方向に動いて行くののだろう。

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