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すかいらーく閉店--ファミレスが苦境に [起業]

「すかいらーく」が無くなる。一世風靡したファミレスが総じて苦境に立たされているというのだ。深深としたソファーと大きなテーブル。郊外に駐車場付きで展開し、バブル期のファミリーはちょっとおごってレストランに行ったものだ。ファミレスはまたたくまに日本全国に普及した。

苦境の理由はファーストフードに押されているからだ。ファーストフードと言うより専門店といったほうが良い。何かを食べようと思った時思い出すのは、ハンバーガーならマックだし、うどんなら杵屋だ。ファミレスは洋食中心だったものが、ステーキから寿司まで取り揃えすべての食物がファミレスで間にあうようになっていった。こうなるとファミレスはどの食べ物からも思いつかない存在になる。つまり、何でもあることが逆にお客を遠ざけてしまっているのだ。

これはデパート・大型スーパーが苦境に立たされているのとある意味で同じだ。一時ダイエーなどが家電にまで進出してよい品を安く売ることでもてはやされたが、家電量販店の出現でたちまち衰退した。顧客にとっては専門性は品質につながり、値段と同じほど大切なものである。ダイエーが市場を獲得できたのは価格によるものだが、専門に特化した安売りが現れれば、これは絶大な集客力を持つのである。

このように専門性が重要なのは周知の事実なのだが、軽視する過ちは何度も繰り返されている。最近も、落ち目の眼鏡屋が健康食品を売っているし、家電量販店が雑貨にも手を出している。これは短期的な収益向上に経営が引きずられるからである。品目を増やせば必ずついでに買う客があり、その分収益が向上したように見える。しかし、実は、本業の専門性を減退させ本業の売上が長期では減退しているのだ。その場しのぎの経営はこの点に気が着かず、どんどん品目を増やす方向に動くのである。

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