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「退屈する」ことの大切さ [社会]

動物園の動物はオリの中に入れられてかわいそうじゃないんですか? こんな子どもの質問に対して動物学者が答えていた。動物は食べ物を探して走り回るのであり、食べ物があればじっとしているのが好きなのでかわいそうだと言うことはない。たしかにそのとおりで、犬でも猫でも暇があれば寝ている。飢えてもいないのに一日中動き回るということは決してしないのだ。

人間は他の哺乳類に比べて体毛が極端に少ない。これは夏の暑いときも全身から発汗して働くためである。犬の様に舌からの蒸発潜熱だけでは足りないくらいに良く働く。寒いときには衣をまとい、火をおこして暖を取る。だから体は夏の暑いときに働くために変化していった。

人間は、飢えなくても体を動かす。何もしないと退屈する。この退屈するということが人間だけの為せる技といえる。ほかの事は動物もす。食ったり、走ったり、考えたりはもちろん、悲しんだり、怒ったり、あるいは、非常に希に笑ったりもするそうだ。しかし、退屈して体を動かすのは人間だけだ。

だから、人間は退屈することが大切だ。退屈することでいろいろな考えがもたらされた。年を取って、何もせずに一日過ごして退屈を感じなくなったら、人生も終局だ。人間らしくありたいと思えば敏感に退屈しなくてはならない。

退屈することは人間として成長するにも必要なことだ。子どもは退屈していろんな遊びを産み出す。考えるということも退屈を通じて鍛えられる。今の子供たちは果たして退屈するだろうか?テレビがありゲームがあり、サッカーや塾で忙しい。これで、人間らしい成長ができるものなのだろうか。
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