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アメリカの料理 [雑学]

アメリカ料理というものをついぞ日本で聞いたことがない。ピッツア、ハンバーガー、アイスクリームなどはアメリカで始まったものだが、料理というには趣が無さ過ぎる。アメリカ人も料理への関心は高く、テレビでは結構料理番組をやっている。その中身をみると、なかなか凝ったものが多い。「今日の一品」だとか「簡単お弁当」なんてものはまずない。高級レストランのシェフが作るような料理を素人向けに放映しているのだからすごい。

逆に言うと、とても普通の主婦が作るとは思えない料理ばかりが番組で取り上げられているのだ。畢竟これらの料理番組は料理オタクとでも言うべき人のためにあると見える。料理をすると言うことにはかなり高い敷居がある。普通の主婦はこんな料理は作らないというか、料理などしないと言ってよい。たいてい肉を焼くだけか、出来合いのものを買ってきて食べている。ファーストフードは日本よりもさらに賑わいを見せているしレストランも多い。家庭では簡単にすませ、あとはファーストフード、お金持ちはレストランに行く。

日本のようにだれでもがある程度の料理をするというのが常識にはなっていない。日本に良くあるxxルウだとか○○の素などと言う、誰でも料理ができる仕掛けは流行らない。一足飛びに缶詰まで飛んでしまう。その代わり料理をするとなるとえらく本格的なものになるのだ。ここで言う本格的な料理というのが何に凝っているかというと「味付け」ないしは「混ぜ合わせ」である。多くの種類の香料をまぜてソースを作るところが一番肝心で、料理番組の最後には長いレセピー表が現われる。

レセピー表で考えると日本料理は実に簡単でシンプルとしか言い様がない。刺身なら魚と醤油で終わりで、表にもならない。日本料理でよく現われる包丁技は料理の関心外で大抵フードプロセッサーを使ってしまう。日本の板前さんは材料の目利きが命だが、アメリカではどんな材料でも美味しく食べさせるのがコックの技だと考えて材料には凝らないのが普通だ。IIron Sheff(料理の鉄人)なんていう番組では、とんでもない材料例えば蛇なんかを与えて腕を競わせる。

所変われば品変わる。お正月を控えて伝統的なお雑煮やおせちを思いながら、ことしも3分の1を過ごしたアメリカでの料理について書いてみた。お正月はやはり日本に限る。
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