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福島原発はこれから [原発]

福島原発の事故が起こって、最初の時点でこのブログでは「行き着くところまで行き着く」と予想した。決して想定外の大災害ではないから、まともに災害に備えておればこんな事は起きなかった。初期段階で手早く海水冷却に切り替え、まともに対応していればこんなことにはならなかった。しかし、とてもまともな対応は期待できなかった。だから行き着くところまで行き着くだろうと予想したのだ。

結局、軽水炉の事故として最悪の事態に陥った。炉心も格納容器も気密が破れ、燃料の被服も破れている。これはまあ、このブログにも書いたように事故の3日目くらいにわかっていたが、政府はかたくなに否定して国民向けには隠されたままになっていた。

最近になってそれが少しずつ明らかにされているが、決して新たに事故が進展したわけではない。その点ではこれ以上の心配はいらない。事故はすでに尻拭いの段階になっている。ただその尻拭いが当然大変なだけだ。放射能の漏洩はだらだらと続く、だから土地や海の汚染は広まる。

燃料棒を取り出してしまうまで、まだこの先は長い。不用意な原発運転がどれだけの被害をもたらすかを思い知るべきだろう。原子力を怖がれというのではない。怖がっても意味がない。恐怖は時間が経つと忘れられるのだ。怖がるだけでは電力不足が10年も続けばまたぞろこのままの原発が復活する。また事故を繰り返すだろう。

学ばなければならない。原発災害に対する備えは、万人の知恵を結集する。情報は隠蔽せず全てを明らかにする。安全のための議論は誰からのものでもいつでも受け入れる。備えには金も努力も惜しまない。そのようなことを確立することが求められている。はたして我々日本人にそれができるだろうか。
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