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福島原発2号機の行方 [原発]

各地の放射線量も落ち着いてきて、東京電力は修復に向けてのロードマップが示されるようになった。依然として高い放射線量のある飯舘村などから見れば歯がゆいようなゆっくりとした見通しだが、これでなんとなく事件は収束に向かっているような雰囲気だ。

しかし、問題は2号炉だ。そもそも圧抜きのためのガス放出だけの状態ではたいした放射能拡散はなかった。ところが2号機で爆発が起こったのが各地で放射線量が問題になるきっかけとなった。 1号機3号機が屋根を飛ばした無残な姿を晒しているのに引き換え、2号機は外傷なく健全にも見えるがどうしてこれが中々の問題だ。

爆発当初から、異常な圧力抜けが言われていた。保護容器は確実に壊れている。今また汚染水の放射能濃度が尋常ではない。圧力容器も穴が空いている。空焚きによりもちろん燃料棒は溶融しただろうし、サプレションプールの損傷については東電も認めざるを得ないところだ。

さらに深い問題は二号機の損傷がいつ起こったかだ。他に比べて空焚き要素の少ない二号炉で破壊が起こったとすれば、燃料棒の溶融以前に地震のゆれで損傷した可能性も高いからだ。原子炉の耐震基準を根本的に見直さねばならなくなる。現実的に、日本のような地震地帯は原発に適していないことはあきらかだ。
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