SSブログ

間違いだらけの放射能対策 [原発]

福島第一原発の事故から3ヶ月。地震後5時間ですでに炉心溶融が起こっていたなどと、遅出しですさまじい事実が伝えられている。「水蒸気を放出するだけです」「炉心の中は大丈夫です」と言っていたはずだ。疑心暗鬼にならざるを得ない状況だが、一生懸命に自己防御で対策しているつもりの人に間違いが多い。以下は、原発至近ではなく50km以上離れた一般地域でのことだとお断りしておく。

マスクは意味が無い
放出された放射性物質の多くはヨウ素131で、これは空中に飛散しやすいが半減期は8日しかない。すでに空気中の放射性物質はなくなっているからマスクはもう意味が無い。まだ「空中放射線量」は平常ではないが、これを空中放射能物質と混同してはいけない。現在の「空中放射線量」は地表から飛び出す放射線の量を空中で測った値だ。地表にはセシウム137が蓄積しており、これから放射線が飛び出している。

窓を閉める必要はない
これも同じ理由でもはや不要。福島の学校などでいまだに窓を締め切って授業しているのは子供たちがかわいそうですね。校長先生、よく調べて下さいね。

野菜の放射能は洗っても落ちない
ほうれん草とか放射能を持ったものも、表面についているだけだから洗えばほとんど落ちるなどと解説していた学者もいるが、これは想像でものを言っているに過ぎない。実際には洗っても落ちない。葉の表面組織に染み込んでいるから、洗ったくらいでは落ちないのだ。

土壌は入れ替えなくてもよい
庭に放射性のセシウム137が蓄積しているのは事実だが、これは地表の1cm程度にすぎない。表面を掻き取るだけでいいので、深く土壌を入れ替える必要はない。少し耕して上下を入れ替えるだけで1桁以上放射線量は減るので実際的には十分だ。作物を作るときは根からの吸収があるので少し異なるが、まあ大丈夫でしょう。

放射能は原発からの距離で決まらない
遠いから安心ではない。風の吹き方で同じ地域でも大きな違いがあり、同じ市でも5,6倍の違いがある。放射能は原発の方向からやってくると考えるのが間違いで、関東地方なら大体放射能は海から来ると考えてよい。雨水の流れのある所では、放射能がかき集められてたまっていることもあります。

放射能は減少する
現在の主な放射線源はセシウムですが、セシウムには137と134が混じっています。137の半減期は30年もありますが、134は2年です。自然拡散もありますから、あと2年後には全体の放射線量は半分くらいまで落ちるでしょう。30年続くと悲観することはありません。

いつの場合でもそうですが、迷信と政府広報には騙されないように、自分で勉強することが大切です。ついこの間まで「原発は日本の命、絶対に止められない」などと安全神話を振りまいていた政府が、「消費税を上げないと社会保障が出来ない」なんて言い出していますが、やはりこれも神話です。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。