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国連事務総長の歴史認識---日本と世界のギャップ [国際]

潘基文国連事務総長が8月26日、日本の歴史認識の姿勢について問題があるとの発言をし、波紋が広がっている。日本政府の官房長官が「中立性に欠ける」などと文句をつけ、訪米中の公明党議員なども、是正の申し入れをしたりしており、事務総長の発言には多少の問題があると考えるのが常識的な見方と受け止める雰囲気が日本にはある。

しかし、日本以外のどこの国も、国連事務総長の発言を問題にする様子はまったく見られない。当たり前といえば当たり前で、国連事務総長になるような人物はまず、国際的な気配りでは万全である。そうでなければアジアの小国から出て事務総長なんかになれるわけがない。国際的な反応は十分考えて発言しているのだ。

第二次世界大戦でヒットラーや日本が「悪いことはしていない」などと言う歴史観は、相当極端な常識はずれであり、これを批判することは、少しも中立性を失うものではないというのが事務総長の判断だったし、世界の常識なのだ。日本政府の常識と世界の常識に大きなギャップが出てきている。これは問題だろう。

こういうことは実は過去にもあった。対華21ヶ条要求で世界中から非難を浴びて、日本は国際連盟を脱退した。日本としては、ごく常識的に振舞っているのに、世界は全部間違っている。こんな非常識な組織に留まっておられないというのが当時の日本だった。

日本がますます世界と隔絶して行くことがないよう願いたいものだ。





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