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徳島空港、危機一髪---滑走路に工事車両 [秘密保護法]

4月5日午前11時ごろ、徳島空港に着陸しようとした羽田発の日航455便ボーイング767が滑走路上で作業中の車両を副操縦士が発見、着陸を中断し、やり直すトラブルがあった。日航機は、主脚のタイヤがいったん滑走路に接地した後、再上昇した。

滑走路上で距離を示すランプの交換作業をしていた作業車に無線で退避を指示するのを忘れて、管制官が着陸許可を出していたということだ。乗客59人、乗員8人にけがはなかったが、危うく大惨事になるところだった。滑走路上に障害物がないかどうかのチェックは基本中の基本であり、これをやらないなら、管制官はいらない。

この空港で管制業務を担当していたのは、国土交通省の航空管制官ではなく、海上自衛隊だったという。自衛隊員が1人で管制していて、ミスをした事件だ。複数の目があれば、もちろん起こりえないことだし、普通の管制官は、そう心がけているはずだ。

なぜ、海上自衛隊が管制権を持っているかと言うと、徳島航空は、202航空群の基地と共用だからだ。多数の民間人の命を預かる空港の管制を、敵の命を取ったり自分の命を捨てたり、いずれにせよ命を軽んずるのが商売の自衛隊に任せていいものだろうかという疑問が起こる。

全国、どこの空港でも1人で管制を行うことは認められていない。徳島だけが例外になっていた。他にも航空自衛隊、あるいは米軍と民間が共用している空港もあるが、海上自衛隊が民間機をも管制しているのは徳島だけだ。海上自衛隊の規定に複数での管制が抜けていたらしい。

人員不足と言うことではない。自衛隊は、平時に暇な人員が有り余っている。管制官も常時4人体制で配備されていた。にも関わらず、事件の起こったときには、1人しか管制室にいなかったのだ。

このようなことが何故起こったのかを解明してもらいたいのだが、おそらく闇に葬られることだろう。昨年作られた秘密保護法の影響が、早速現われた。自衛隊の人員配置に関することは、秘密であり、これに関して深く調査したら、下手すると処罰の対象になる。

常時4人体制であったという報道も、初発のニュースには出たが、続報では消えている。秘密保護法は恐ろしい。
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