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野田首相の思惑と戦略 [政治]

野田首相になって民主党のマニフェストは総崩れだ。これでは次の選挙で何を言っても信用されないことになる。多くの民主党に投票した人は落胆しているに違いない。長い間の自民党政治をなんとか変えたいという願いは、ことごとく消えた。沖縄基地も、高速道路も、八っ場ダムも、消費税4年値上げせずも全てもとの自民党路線になってしまった。

いったいどのような見通しがあって野田首相はこんな方向に舵をきったのだろうか。これを考えてみよう。

鳩山、管の前任者を引き継いだ野田首相には実は何の展望もなかった。民主党への期待は前の二人で完全に消費されていた。いまさら何をしても次回の選挙で民主党が再び優勢になろとは考えられない。どっちにしろ敗退するしかないのだ。

そうなってくると、大切なのは民主党政権が倒れてからのことになる。ズバリ野田首相が考えているのは自民党に入って院政をしくことだ。年内に環境アセスを強行してアメリカの受けをよくする。武器輸出3原則を放棄して軍需産業からも点数をかせぐ。極めつけは消費税をあげて、今後のあらゆる利権の財源を確保することだ。

どうせ民主党政権は倒れるのだから、これだけの事をして保守政界に恩を売ることがもっとも大切なことなのだ。これで自民党政権ができれば、長老として仲間入りして権勢を保持できる。政治と言うのは裏舞台でどれだけ協力かが大切なことなのだ。

なかなか深遠な戦略だ。自民党政権にならなくとも、連立やら、大連合やら、どっちにしても野田が影のキングメーカーになることが当面の目標だ。

多分、野田氏としては最良の戦略にちがいない。しかし、それに付き合わされる国民はたまったものではない。
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