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再雇用で年収924万円なんて [政治]

サッカーくじ(toto)からの助成を受けた個人が、競技団体の助成金負担分相当の金額を寄付の形で戻していた問題が新聞に載った。toto自体の問題もあるのだが、言いたいのはニュースの端にあった給与のことだ。

>日本カーリング協会の事務局長を辞めた10年度から、totoの
>「マネジメント機能強化事業」を受け、協会の国際関係の仕事に
>携わってきた。10年度は総額924万円の助成を受けたが

と言うところで、定年退職後に再雇用で年収924万円と書いてある。普通ならあり得ない話だ。これを公務員の給与に準じていると考える人もあるかと思うがそうではない。国家公務員の給与は人事院勧告で示されているが、年収900万円は部長級に当たる。決して平均的な公務員に到達出来る金額ではない。公務員の再雇用は給与が半分以下になるから、かなりの幹部でも、再雇用となれば年収500万円がいいところだ。

これは「天下り」に類するものだろう。貧乏なカーリング協会においてすらこうだから、裕福なサッカー協会や野球協会ではどんな高給がむさぼられているか押して知るべしだ。外郭団体への天下りが税金の多くを蝕んでいる。公務員バッシングで下級公務員ばかりが槍玉にあがっているし、橋下知事などはパフォーマンスとして盛んに賃下げをやって見せているが、お門違いだ。

そもそも今の官僚たちは、行政改革で出世してきた行革官僚である。公務員バッシングに対しては万全の耐性を身につけている。天下り組はいくら公務員が叩かれても痛くも痒くもない。いやむしろ、公務員を減らすという名目で今もどんどん天下りの外郭団体を増やしつづけている。行革が進めば進むほど見入りが大きい連中なのだ。

「天下りを防ぐのが先決で、それまで消費税を上げない」と言って登場した民主党政権もものの見事に丸め込んだ。行革官僚恐るべし。

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