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北朝鮮に米を送ろう-------経済制裁の新たな段階 [政治]

北朝鮮に対する経済制裁が行われるようになって久しい。その成果は全く上がっていない。もともと北朝鮮は日本への輸出に頼っていたわけでもなく、輸入するお金も持っていない。経済制裁で日本との交易が激減したところで、たいした影響はないのだ。

北朝鮮で多くの人が飢えていると言うのだから、日本で余り気味の米をドーンとプレゼントすれば良い。プレゼントは一種の経済制裁で、日本の政党は常に財界からの経済制裁を受けている。「言うこと聞くとプレゼントがもらえるかも知れない」に人間は弱いのだ。制裁効果である。

拉致がいかに悪いことであっても、飢えている人々には何の罪も無い。食料援助を経済制裁として打ち切るのはもともと筋がちがっている。日本からの米はもちろん、東南アジアなどからと違い、味がまったく違う、食った人にはこれが日本からのものだということはすぐにわかる。「身にしみて」日本との友好が大切だとわかってもらえるだろう。

独裁国への援助は、多く独裁者の私服を肥やすことになり、実際に困っている人々を助けられないといわれる。しかし、この援助は米だ。独裁者ばかりで食うことは出来ない。蓄えて置いておけば価値も下がる。かならず誰かの胃袋に入るしかない代物なのだ。

まことしやかに理屈を述べたが、北朝鮮には食糧援助をすべきだということは、実はアイデアでもなんでもなく、国際外交の常識である。だから六カ国協議でも何でも、日本のすることは不可解とされ、あげくに日本が孤立している。

日本政府は国際政策と国内の政治を混同してしまっているのだ。国内で国防予算を増やしたい。軍備強化を進めたいという政府の思惑が先にあり、そのための唯一の理由が「北朝鮮の脅威」になっている。だから六カ国協議で拉致問題の早期解決を主張しても、何が解決なのかを示すことができない。「死んでしまっている人も全員帰還」だとか「経済制裁そのものが解決の道」だとか、日本は「解決したくないと思っている」と考えるしかないと感想を漏らされる始末だ。

経済制裁の掛け声は聞き飽きた。原点に返り、まず北朝鮮においしい米を送ることから問題を解決していくべきだろう。

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