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原発の自衛隊----この期に及んでパーフォマンス [原発]

震災と福島原発の報道で目に見えて活躍が目立つのが自衛隊で、予備役召集とか非常時訓練を兼ねて、とっても元気。なにしろ救援物資を運べるのは自衛隊だけの情況だ。何故か飛行機や防護服は消防署にも警察にも無く、持っているのは自衛隊だけだし、自動車でさえガソリンがあるのは自衛隊だけだからだ。自衛隊は決して備蓄したガソリンを放出せず専有したままにしているから他の物流は滞り、自衛隊様にお願いするしかない状態が続いている。

原発の使用済み燃料の冷却にはとうとうヘリコプターからの水の投下などという事をはじめた。2000トンある水槽への水の補給に一回2トンの投下がどれだけ効果があるかは計算しなくてもわかる。そもそも屋根の穴から水槽に入るのは投下したうちの一部にすぎない。4回で止めてしまった所からも、これが単なるパフォーマンスであったことは明瞭だろう。

その上、80mシーベルト/hの放射線をいとわぬ決死隊であるかのような前書きをつけての全国テレビ放映だ。自衛隊の献身的な勇気有る行動に全国民は感謝して防衛費を増やせとアピールしている。しかし、防護服をつけ、鉛板を下敷きにして被爆を1/10にしたヘリで上空通過時に水を落とすだけだからせいぜい1分だ。80X(1/60)X(1/10)=0.133mシーベルトが被爆量になる。一方、25kmで「屋内退避」を強いられている何万人もの住民は0.01mシーベルト/hながらも24時間さらされている。これは一週間で1.68mシーベルトになるから、「英雄的な」自衛隊員の10倍もの放射線を浴びていることになる。米軍すら逃げ出す30km以内圏で、じっと我慢している屋内退避者のほうがよほど英雄的なのだ。

この期に及んで政治的パフォーマンスは勘弁してほしい。

こういったパフォーマンスとは裏腹に、日本に軍備がいらないことが今回の地震でも確認されたと思う。戦争は「銃」と「銃後」で行われる。30年戦争の時は空襲にあったり、食料不足に会いながらも「銃後」はある程度持ちこたえた。あのころは農業も健全で食料自給が出来たから交通網が遮断されても生きていけた。暖房も木炭があれば一応は凌げた。今は、道路が寸断されれば飢えるところばかりだし、ガソリンが足りないだけでも干上がる。今の日本の「銃後」は極端に弱いのだ。とても戦争など出来ないことが明らかだから、軍備など持つだけ無駄である。平和外交に命を掛ける真剣な努力が必要だろう。

--------------------------<後記>-----------------------------
震災復興予算の中に 自衛隊輸送機の7機(400億円)が入っている。なんでこれが「復興」なんだ?

コメントとして自衛隊が病院などにガソリンを提供したサンケイ報道の指摘がありました。これも少量でパフォーマンスの一環ですね。運輸会社のトラックに軽油の提供はされず、「自衛隊だのみ」が続きました。
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