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福島第一原発の注水-----よくやったぞ 消防庁 [原発]

事故発生以来、後手後手に回り、事態は悪化するばかりだったが、初めて沈静化に一打を放った。東京消防庁が3号炉への13時間連続注水で使用済み燃料を水面下に閉じ込めた。これは快挙だ。自衛隊のヘリコプターを使った僅か1分のパーフォマンスとはわけが違う実効ある量の水を注入した。

最大27mSVの放射線を浴びたが消防庁の部隊は蛮勇を奮う決死隊ではなかった。緻密に計画して放射線作業従事者の上限である年間50mSVの半分に収まっているから、これは決して心配するほどの被爆ではないので家族の人も安心して欲しい。(日本人平均33%のガン発生率が、33.01%になるからゼロリスクではないが、消防士の他のリスクに比べて極端に大きくはない)

賞賛したいのは決死隊の蛮勇ではなく放射線を浴びずに任務を遂行した技量と知識だ。同じような連続放水は報道されたように自衛隊も計画したが怖くて出来なかった。車両から一歩も出ずにあまり効果のない地上放水をしただけだから3mSVしか被爆していない。放射線作業は下手をすると被爆量がすぐに1桁上がってしまう。自衛隊にはこれでも十分に恐ろしいものだっただろう。

自衛隊が怖くて尻込みした送水管の人力による接続をなぜ消防庁が出来たかと言うと、やはり普段からの訓練と放射線知識だろう。沈着冷静にしかも迅速果敢にこの作業をおこない、30mSV以下の安全範囲でやり遂げたのは立派だ。人殺しが本職である自衛隊との明らかな差を見せ付けた。

災害救助にはやはりプロの力が大きい。自衛隊の定数を減らしてもっと消防の人員を増やすべきだろう。
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