SSブログ

東日本震災復興への道筋 [政治]

麻生元首相が東日本震災をチャンスと発言して物議をかもしている。「田圃がせっかくつぶれたのだから、住宅地に転換したり、高速道路を作ったりすれば良い。それが復興で日本の力を見せるチャンスだ。」というわけだが、いくら漫画しか読まないとは言えアホさ加減にもほどが有る。こんな人が首相だったかと思うと日本の将来は暗い。

神戸とは異なり、三陸の復興には大きな困難がある。震災前から過疎が進み、老齢人口が多い地域だ。農業と漁業にたよって一家を維持している人たちが多かった。津波の危険をそのままで同じ場所に家を再建することすら躊躇がある。農業を潰して宅地造成してだれが三陸に住むのか?高速道路を増設して誰が使うのか?たとえ国策で工場が建設されても、パートや派遣ばかりで生活が安定するはずがない。

一部上場会社の重役が一人でも三陸に住んでいたか?そもそも若者が三陸に定着できなかった理由は、将来を展望するまともな職が三陸にないからだ。誰もがいやがる原発を受け入れた福島浜通りは貧しさゆえに東京の犠牲となったに過ぎない。復興には根本的な経済構造の転換が必要だ。

食料自給を目指して農業や漁業の地位を高めねばならない。そのことによって人口を各地に張り付かせ、人口に見合った工業分散を実現する。やみくもな輸出依存ではない調和ある内需中心の経済を確立し、本社が東京に集中するような異常な状態を是正する。

勿論、こういった政策は目一杯の経済発展を目指すこととは矛盾する。日本はすでに高い経済生産があり、分配をうまく配慮するだけで誰もが年収2000万円が可能だ。経済発展だけが国民を幸せにするなどという嘘はいい加減にやめるべきだろう。今からの日本経済は成長によるごまかしでなく、本当に人々が幸せになる手立てを考える方向に転換しなければならない。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。