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オスプレイ配備の危険 [政治]

米軍が沖縄にオスプレイを新たに配備すると言い出して問題になっている。アメリカのイエスマンである政府は、何等詳細を検討することなく「イエス」と言ってしまうから困る。オスプレイというのはヘリコプターのように垂直離陸し、水平飛行の時はローターの向きを変えて飛行機として飛ぶ軍用機である。

何が問題化かと言えば、騒音や事故が増えることが予想されるからだ。当然ながら、ローターを回して水平にしたり垂直にしたりする操作を空中でやるのは一種の曲芸だから、最近になるまで成功しなかった危うい技術で、米軍でも今までに23人が事故死している。

米軍の宣伝では詭弁を弄して静かだ言い張っている。確かに水平飛行中は翼のおかげでローターの回転もゆっくりですむからヘリコプターの6分の一くらいの騒音らしい。しかし、問題にしているのは離着陸の時で、これは回転数も目一杯上がり、騒音は激しい。主翼や尾翼までつけた重い図体を持ち上げるためにはとてつもなく大きなエンジンが要る。同じ位のヘリコプターの4倍ということだ。ローターはヘリコプターよりも小さいが目一杯回転数を上げるのでやはり騒音はかなり大きいだろう。

非効率な重量物の垂直離陸は騒音だけではなく、オスプレイの巻き起こす熱風の強さも問題になる。当然ながら災害救助などに使える代物ではない。アメリカ・ニューヨーク州南西部のスタテンアイランドではメモリアルデイの航空ショーを見物していた観衆10人が負傷、うち7人が病院へ移送されるという事故が報道されている。150人ほどが見物する所へけたたましい轟音をがなりたてるMV22オスプレイが頭上に現れたその瞬間、強風であっという間に次々と大木がなぎ倒され、観衆を直撃。悲鳴が公園中に響き渡り、騒然とした雰囲気に包まれたという。

こんなものを何故沖縄に配備するのか? オスプレイのメリットは航続距離とスピードだ。ヘリコプターならせいぜい300kmくらいが守備範囲で日本の防衛の範囲だといえるが、オスプレイは2000kmも飛んで敵陣を急襲する。中国、ロシア、東南アジア全域がその守備範囲になる。オスプレイの配備とは沖縄をアメリカの世界戦略前進基地とする意味合いがあるのだ。

そのために沖縄県民はさらなる騒音と事故の恐怖に耐えろということである。別にアメリカ軍に世界を支配してもらわなくても良いのだからから、これは納得させようとするのが無理だ。騒音より熱風よりもっと危険なのはアメリカの強襲基地として反撃を受けることだ。フィリピンですら断った米軍基地を民主党政権になっても断れないなんて日本の政治の闇のつながりも深いものだ。

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