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軍事優先で原発事故対策に遅れ [政治]

 福島第一原発の事故で、衛星写真が公開された。驚いたことにこれはアメリカの会社から買ったもので、数枚の写真に3600万円も出したということだ。なぜかといえば、日本には情報収集衛星IGS-4Bが稼動中のはずだからだ。

 この衛星は、「我が国の安全の確保、大規模災害への対応その他の内閣の重要政策に関する画像情報の収集」のために打ち上げられたもので、原発を上空から見て事故の状況を判断する絶好の衛星だ。この大規模災害の時に役に立たなくてどうする。この衛星を使えば、屋根が吹き飛んだ4号炉の中の様子は手に取るようにわかったはずだ。事故への対応ももっと早く出来た。

 情報収集衛星の開発には実に814億円もの予算を使い、内閣衛星情報センターが運転している。しかし、この内閣衛星情報センターの内実は防衛省の制服組であり、実は全くの軍事衛星なのだ。「大規模災害への対応」などということは全く考えていない。共産党の吉井英勝議員が質問して明らかになったことは、衛星写真を公開したくなかったからアメリカの会社から買ったと言うことだ。

 公式には分解能60cmだが実際は40cmの高性能といわれている。公開すれば、分解能がわかり、この衛星が軍事目的だったことがわかってしまう。あくまでも軍事秘密を保持するために、福島の原発事故は見捨てたと言われても仕方がない。そもそも日本は宇宙の軍事利用を禁じてきた。この衛星も大規模災害に使えるからということで法律を曲げたものだ。

福島の原発事故で苦しんでいる人たちを尻目に、軍事優先で大金を浪費する姿勢は糾弾されなければならない。

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