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不思議な政局 --ポスト管政権 [政治]

管首相が8月中の退陣を表明して政局は慌しくなって来ている。しかし、次の内閣の方向議論が全く無いという不思議な状態に陥っている。

津波と原発の被害から半年、国民の関心事はもちろんエネルギー問題だ。管総理が脱原発を打ち出して、そのため、原発を争点にしたくない自民党の矛先が鈍り、間政権が延命したのだから、民主党としては、この脱原発路線をどう継承するかが次の候補者を選ぶ争点になるはずだ。逆に異論として原発推進論が出てきても良い。

ところが、どの候補者も原発について何も語らない。自民党と同じように原発についての議論を避けようとしているようにも見える。そればかりではない、高速道路も子ども手当ても、普天間基地も、民主党が自民党との違いを鮮明にして政権交代をせまった事項を全てチャラにする大連合ばかりを語っている。それでは政権交代の意味がどこにあるのか。

自民党も民主党を攻撃するのになんら具体的な政策の違いを打ち出さない。民主党の復興政策のどこが問題なのかを明確にしてこそ野党としての戦いが出来る。ところが、そんなことはどこにも出てこない。自民党の政策も民主党と変わらないことを自認しているようなものだ。これでは自民党としても政権奪還の意味がなかろう。

結局、自民党も民主党も同じ筋書きの芝居をやろうとしていることになる。互いに役者が気に入らないと争っているだけだ。

政治とは筋書きを描くものだ。選挙を同じ筋書きを押し付けられる芝居の役者選びにしてはならない。それに皆が気づかなければいつまでたっても日本の政治はよくならない。

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