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アルジェリア人質事件 --何の努力をしたのか? [社会]

アルジェリアでの人質事件が起こると安倍首相は外遊を切り上げて帰国し、手早く「対策本部」を立ち上げた。すばやい対応をアピールしたつもりだろう。さっそく「人命尊重、人質の解放にできる限りの努力をする」と記者団に語った。

しかし、その後の経過を見ると、「テロとの戦い」が優先され、人質の多くが死んだ模様だ。いったい何の努力をしたのだろうか? 

アルジェリアの政府が、軍事クーデターを引き継いでおり、人命よりも石油プラントのほうが大切だと考える可能性は多分にあったから、日本政府は強硬に人命尊重を申し入れなければならなかったのだが、果たしてそのようなことを行ったのか?

犯人たちが要求していたことは、フランスのマリ介入を止める事だが、このことについてフランス政府と話をしたのか? 一時的にせよ一定の譲歩がなければ決死隊の面々は人質を殺し施設を破壊して自らも死ぬだろう。 要求は呑めないなどというフランス政府に食い下がって説得するのが日本政府の役割だったはずだ。

おそらく、何にもしていないだろう。やったのは「情報収集」くらいのものだ。 こんなことなら対策本部なんかいらない。人気取りのパフォーマンスは止めてもらいたいものだ。ましてや、これで自衛隊法を変えて海外派兵をしやすくするなどとんでもない。今回の事件でも、別に自衛隊が出かけて人質が助かるなどという筋書きができるわけでもない。

不確かな報道によれば、日本人は犯人たちに処刑されたのだと言う。 アルジェリア人に対しては危害を加えず、「探しているのは、マリで俺たちの兄弟を殺したやつら、アルジェリアの資源を盗み出すたつらだ」と言っていた。

アルジェリアの人たちは、日本人を同じ有色人種だと言う目で見てくれていない。 ヨーロッパ人などと同じ侵略者の仲間だと見られているのは悲しい。 ひたすら、金儲けだけに専念してきた国の自業自得なのだから、よけい悲しい
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