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歴史認識考え違い----慰安婦宣伝 [政治]

安倍首相が前政権時代、ブッシュ米大統領との会談で歴史認識の問題を持ち出してたしなめられ、凹んでしまったことが辞任につながったことは良く知られているが、性懲りも無くアメリカで新聞に意見広告を出したりしている。日本の歴史認識改変論者もなかなか活発だ。

「朝鮮で20万人を性奴隷にしたなんてウソだ。強制したと言う証拠はどこにも無い」と言うわけだが、韓国も負けじとアメリカでの宣伝に努めている。あちこちに慰安婦の碑が建てられ、2007年には下院で「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」も上げられているし、このほどニューヨーク州議会ではも日本に対する非難決議が上げられた。

明らかに韓国の主張のほうが優勢に見える。証拠もないのに有罪とはおかしいと息巻く人たちもネット上ではかなりいる。あちこちの掲示板に熱心に書き込み、wikipediaなどにも書き付けている。この人たちには、なぜアメリカのような第三者に日本右翼の主張が受け入れられないのかが、どうしてもわからないようだ。少し冷静になって考えればわかることだ。

韓国では100人を超える人が被害にあったと名乗り出ているだろう。日本右翼の主張はこの「100人全員が嘘つきだ」と言うことになる。一人や二人でなく、100人全員を「嘘つき」よばわりするためには、証言があやふやだなどと言うケチつけだけでは済まされない。確固とした証拠が必要だ。

証拠が必要なのは「強制はなかった」と主張する側なのだ。ところが、「証拠が無い」を主張の根拠にしているのだから説得力がないのは当然だろう。ここが考え違いの大きなところだ。

証言は圧倒的に不利だ。万人単位で存在した中で、「私は強制でなく自主的に慰安婦やりました」と言う証言は1つも無い。千人単位で存在した慰安所経営者の中で「私の経営では一切強制はなかった」と言う証言も1つとしてない。

前者は、有ったとしてもなかなか言い出せないこともあるだろうが、後者は名乗り出てもおかしくない。どこの慰安所でも多かれ少なかれ強制はあったと考えるのが妥当だろう。誰だって好き好んで売春をしたいはずが無いからだ。

状況証拠もそろってしまっている。日本が朝鮮を侵略したことは否めないし、朝鮮人を強制連行して鉱山などで働かせたのも事実だ。南方戦線では、慰安婦狩をやった事実が記録されている。

この状態で、強制はなかったなどと宣伝を繰り返せば繰り返すほど「悪あがき」と取られてしまう。見苦しい醜態を国威発揚だなどと勘違いしてしまうところが、安倍ちゃんの一番の問題だ。現実を見ず、相手の考えが理解できない状態で一国の運営を託されているのだから恐ろしい。
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