SSブログ

維新の賞味期限切れ [政治]

日本維新の会の凋落が激しい、10%あった支持率が5%に半減しているし、代表の石原爺までが賞味期限を口にするようになった。一時は擦り寄ってきていた「みんな」からは、にべもなく絶縁状を突きつけられている。橋下サンの不倫騒動の時は勢いで切り抜けたが、今度の慰安婦発言ではかなり大きな墓穴を掘ってしまった。

慰安所が必要だったかどうかは、実は一番避けなければいけない話題だったのだが、そこに自ら踏み込んでしまったのは大失策だろう。実際、慰安所は必要なかった。慰安所を作れば規律が良くなるというものではない。むしろ、ストイックな気概がなくなり、軍隊はだらける。諸外国のように慰安所なしで戦ったほうが「皇軍」の名誉のためには良かったに決まっている。慰安所を作ったのは帝国軍隊の敗戦に至る数ある失策の一つだ。もちろん、最大の失策は戦争を始めたことだ。

ところが、ここが右翼のつらいところで、何がなんでも帝国軍隊を礼賛しなければならない。第二次世界大戦で日本は正義だったと言う主張だからこれは仕方がない。礼賛するときには慰安所設置問題は避けるのが常道で、本当は強制の証拠もあるのだが、かまわず「強制の証拠はない」だけを繰り返すのがネトウヨの本筋だった。しかし、橋下サンは弁護士で多少論理的であろうとするから、これに踏み込んでしまった。

一旦これに話題が集中すると右翼としては面倒なことになる。必要なかったと言えば、皇軍の方針にけちをつけることになるし、必要だったといえば、「じゃあ、また作るのか?」と言われる。人間の性的欲求に今も昔もないのだから、「今は必要ない」などとは言えない。とどのつまりは、風俗の利用を勧めることになってしまう。橋下サンも、いろいろと弁解しているが、全く弁解になっていない。結局「必要だった」は撤回できないままだ。

維新のブームは過ぎた。テレビで顔の売れた茶髪弁護士もそろそろ飽きられだしただろう。そもそもの発端である大阪の復興も、よく見れば大都市優遇案であり、とても地方が受け入れられるものではない。国政選挙で全国に広げられる内容など皆無だ。第一、大都市優遇策で一番得をするのが東京だから、大阪の相対的位置はますます低いものになってしまう。石原爺と手を組んだところですでに破綻している。 都議選、そして参院選では維新の退潮ということが盛んにニュースとなるだろう。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。