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都議選を考える---東京都民はアホの集まり [政治]

東京都の都議選が始まった。東京都民ではないのだが、この都議選には注目している。その理由は一言で言って東京都民がどれくらいアホかを見たいということにつきる。

このところ東京には選挙が続いている。老害を指摘されたが、「まだやることがある」と、それを押し切って出馬した石原知事が再選され、当選したかと思ったらすぐに、「知事としてもうやりたいことはない」と辞めてしまった。これほど東京都民をバカにした話はない。ところが、都民は性懲りもなく後継者の猪瀬を次の知事に選んでしまうのだ。

石原知事は、最初に当選したとき、立川基地を返還させるなどと言って知事になったはずだが未達成だ。大赤字の都民銀行なるものを作ってその建て直しをやる責任もあるはずだ。「知事としてもうやりたいことはない」などと言える義理ではない。

こういうことは都議会で追及されねばならないのだが、都議会議員は自民党も、公明党も、民主党も、みんなの党も、オール与党化してしまっている。都政の現実と言えばムダ使いの塊でしかない。とんでもない数の職員がおり、下の方はともかくも、数多い幹部職員たちの給与はきわめて高い。おまけに山のようにある外郭団体はまさに天下り天国になっている。

極めつけは、東名と関越を結ぶ外環道の建設だろう。わずか16kmに1兆2800億円の大盤振る舞いだ。これだけでも高知県の全予算の2倍になる。この道路がどれくらい役に立つものだろうかを考えてみればその馬鹿馬鹿しさがわかる。関越道が外環につながっただけでもインターチェンジは慢性的に渋滞している。これが東名にもつながればさらに渋滞が広がるだけだ。通過時間は今とたいして変わらない。ムダ使いがこれ以上やりようもないほどになってしまい。石原のお殿様が最後に考え出したのがオリンピックというお遊びだ。猪瀬知事が失言して遠のいたとはいえ、トルコの内紛に乗じて開催される可能性もある。

こうしたムダ使いが許されているのは、豊かな財政のためだ。なにしろ、全国にある工場や、営業所、そして店舗の収入のほとんどが、本社のある東京で課税される。どこの自治体も財政難で苦しんでいるが、東京だけはムダ使いのやり放題が続いているというわけだ。地方は東京にむしり取られている。維新が石原と組むなどということは彼らが言う地方分権なるものがインチキであるということの証左にすぎない。打倒東京という姿勢がなければ地方分権などおぼつかないのは明らかだろう。

ムダ使いのおこぼれがおいしいので、都議会議員はすべて与党化してしまうのだから度し難い。実際、今の都議会というのは知事提案に賛成ばかりで通している。これだけ財政が豊かなら、本当は東京の福祉は10倍良いものにできる。保育所なんかいくらでも作れるし、都営の地下鉄はタダにできる。ところが、都民は「他の県に比べてそんなに悪くない」程度でごまかされてしまっている。財政の違いに気づかず、都民のものである税金を政治家に山分けされて、ニタニタ笑っているわけだからアホとしか言いようがない。

都議会の現実とは、ありあまる財源の山分け協議会のことだ。今までもずっとそうだったが都民はそれを受け入れてきた。おそらく今度も都議会与党である自民、公明、民主、みんなが多くの議員を出すだろう。東京都民がどれだけアホかをまた確認できる。東京は良くも悪くも日本の代表である。東京都民が賢くならない限り、日本全体が賢くなれない。あれよあれよと言う間に沈没して行く日本を見ているのもつらいものだ。

もし、この選挙で東京都民が野党の急先鋒である共産党や、多少とも批判精神を保っている社民党を伸ばしでもしたら、日本にもまだ未来があるということだ。かすかな期待で都議選を注視したい。
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