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2013年都議選の結果 [政治]

東京都民はアホの集まりなどと書いたが、選挙結果は自民・公明の全員当選ということで、やはり東京はアホが多いと言うことが確認された。しかし、その中身を見ると東京都民も学んではいることがわかる。民主党の激しい凋落は、期待はずれの反動がいかに大きいかを物語るものだ。前回の選挙では民主党が大躍進して第一党になったにも関わらず、石原に擦り寄って、与党的立場に終始した。「民主党政権とはなんだったのか」でも書いたように、これは有権者側の誤解であり、民主党が何なのかがわかっていなかったということだ。民主党とは自民党の冷や飯食いの集まりにすぎないのであるから、何か新しいことを期待するほうが間違っている。

同じようなことが維新にも言える。大阪で維新が躍進したのは、凋落する大阪の経済をなんとかしてくれるという期待感からだ。公務員の待遇を落としてその分住民サービスを充実してくれると期待したが、結局、いじめのあった高校を潰したり、組合とのチャンバラをやっただけで、職員の待遇を落しはしたが行政内容はちっとも良くならなかった。あげくに、事もあろうに石原とくっついてしまった。東京に全部持って行かれてしまったのが大阪凋落の原因なのだから、東京都知事とくっついたのでは大阪振興になるはずもない。これも期待するほうが間違っており、維新は改革政党ではなく、単なる右翼であって、自民党を補完政党でしかないことがわかっていなかったということだ。自民党が復活すれば用済みになる。都議選では維新の看板は自民党の公認が得られない二流右翼の印象でしかなかった。

共産党が17議席に倍増したことは、民主党に期待して裏切られた人たちの論理的な選択肢として当然の結果と言える。しかし、これは一部分であり、多くは、どうせ同じならと、自民党に戻ってしまったのだから、まだ都民のアホは続いている。一部とは言え、覚睡した人たちもいるということだから、都民もやはり学んで来ていることがわかる。共産党が野党第一党だから猪瀬知事も、絶対多数をつかんでいるとは言え、議会運営は手ごわいだろう。民主党とは違い、共産党は「確かな野党」だからごまかせない。

都議選は参議院選挙の前哨戦だ。過去の例からみても、都議選の傾向は参議院議員選挙に引き継がれる。良くも悪くも東京都民は先進的なのだ。民主凋落、維新壊滅の動きは変わらないだろう。問題はこれらの票がどこへ行くかだ。上向きになっていた株価も停滞気味であるが、この一ヶ月でアベノミックスをどれだけ見透かせるかが参議院選挙の見所だろう。実体経済、まして庶民の暮らしは、ちっとも良くなっていない。


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