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2013参議院選挙の見所 [政治]

2013参議院選挙の見所

参議院選挙が公示され、マスコミでは「ねじれ解消」の成否がとりざたされている。しかし、そんなものは見所でもなんでもない。与党が多数になり、参議院も自民党が制覇することはわかっている。「ねじれ」などと言うが、二院制の場合、むしろ両院で力関係が逆転しているほうが当たり前だろう。どちらも同じでは二院制の意味がない。アメリカでは議会は大統領の野党が多数になるのが普通だ。一極集中という日本の異常がまた復活することになるだろう。

選挙の見所というのは、そういったものではなく、国民の意見が政策にどのように反映されることになるかだ。議員の任期は6年だから、政策のうち、目前の判断が一番白黒をはっきりさせる。原発なら、30年後のことなどではなく、今再稼動をどう考えるのかに注目すべきだ。消費税なら、2015年に10%にするのかどうかが問われる。各党の対応を表にしてみると次のようになる。

自民民主公明維新みんな生活社民共産
原発再稼動賛成賛成賛成賛成賛成反対反対反対
来年消費税10%賛成賛成賛成賛成賛成反対反対反対
憲法96条先行賛成賛成消極賛成賛成反対反対反対
辺野古基地賛成賛成賛成賛成賛成反対反対反対
TTP参加賛成賛成賛成賛成賛成反対反対反対


はっきりと2つに分かれていることがわかる。自民、民主、維新、みんな、公明は官僚が主導する現体制派=与党であり、生活、社民、共産が反体制派=野党ということになる。

争点がないなどといわれるのは、自民党と民主党や維新の間でのことだ。同じように共産党と社民党の間でも争点は全くない。しかし、現体制派と反体制派の間には明らかな対立点があり、争点は、はっきりしている。

だから、今度の選挙の見所は、現体制派と反体制派の増減が焦点であり、民主党の浮き沈みによる「ねじれ」などは、いわばどうでも良いことである。

対立する2つのグループ内での選択は、政策ではなくその政党の実行力や信頼性になる。現体制派ではしにせの自民党に信頼を置く人が多いだろう。ぶれまくった民主党の凋落は否めないし、賞味期限が切れた維新に期待する人も少ないだろう。反体制派は、いずれも大勢力になっていないが、終始一貫している点では共産党が一番評価される。実際、野党の中では一番集票力もある。ばらばらでは現体制派に押されっぱなしになる。今回は、票を共産党に集中して与党に対抗すべきだろう。


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注)
この表で多少紛らわしいのが「みんな」で、再稼動反対であるかのような発言もある.。しかし、公約では「原子力規制委員会が定める世界標準に適合しない限り原発の再稼働を認めない」と明記。裏を返せば、規制委の基準に適合すれば再稼働を容認するということだ。憲法96条でも、3月14日の憲法審査会で、「みんなの党は、憲法96条、すなわち改正要件の緩和をアジェンダのなかで掲げており、軟性憲法への改憲を志向しています」などと表明している。
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コメント 1

石壁

そうですね。現状に不満な人は共産党にいれるしかないですね。
by 石壁 (2013-07-11 12:40) 

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