SSブログ

辺野古埋め立て承認だと! [政治]

沖縄の仲井真弘多知事は、辺野古基地の受け入れを意味する埋め立てに慎重姿勢を保っていたが、27日に決めるとした。これに先立ち、異説反対で当選した自民党県議に圧力をかけて賛成に廻らせた。さらに、知事は県職員に対して、賛否両方のスケジュールを立てさせたりもした。24日には今後毎年3000億円の沖縄振興予算を決めるなどという発表を行った。明らかに、辺野古埋め立て承認を準備している様相だ。26日の安倍首相との会談が、セレモニーとして用意された。会談の冒頭部分を記者団に公開するのだから、下工作は十分で、結果は見えている。

会談後、知事は、首相が示した基地負担軽減策を「驚くべき立派な内容だ」と評価したという。普天間基地の早期返還に関して県は公式に要求を出していたのだが、安倍首相がそんな立派な回答をするはずがない。いったい、どのような回答だったのだろうか。

県は、5年以内の早期返還を求めていたが、首相が言ったことは「防衛省に作業チームを設ける方針」を伝えただけで、アメリカと交渉するともなんとも言っていない。もちろん、5年の約束などしていない。それどころか、来年度予算には、25億円の普天間基地整備予算をつけている。5年後になくすことと全く矛盾する。

県はオスプレイについても、半分を沖縄以外に移すことを要求していた。回答は「オスプレイの訓練の約半分を、沖縄県外で行う検討もする」ということだ。検討するだけでやるとは言っていない。さらに、検討の対象も訓練を県外でやるというだけのもので、現在でも沖縄から県外に出かけての訓練はやっている。オスプレイの配備削減は拒否したことになる。県が要求していた牧港補給地区の変換も政府部内の作業チームで「検討する」だけである。どこをどう解釈しても「驚くべき立派な内容だ」とはならない。

辺野古基地の計画は、埋め立てがさらに拡大されている。埋め立て申請では、オスプレイ発着場も追加されたし、米海軍佐世保基地の強襲揚陸艦ボノム・リシャール(全長257メートル)も接岸可能となり、さらに、同艦に収容しているエアクッション型揚陸艇(LCAC)が上陸できる「斜路」も明記されている。佐世保からも、さらに沖縄に配備を持っていくような内容だ。実際、辺野古基地は、とてつもなく広大な整備された基地になり、普天間をさらに拡大したものである。米軍が言っていることは、有り余るくらい立派な施設が辺野古にできたら、普天間は使わなくても良くなるというだけのことだ。

長年基地に苦しんできた沖縄の人たちが、これで納得できるはずが無い。安倍首相がやったことは、3000億円の沖縄振興予算で、沖縄自民党の議員と知事を買い取ることだ。2月に行われる名護市長選挙も、どんどん金の爆弾を投下してくるだろう。すでに、2つに分裂していた賛成派を強引に一つにした。秘密保護法を使って、裏工作を隠すこともできるようになった。裏工作は着々と進めている。

こういった裏工作に打ち勝って、なんとか名護市長選挙で沖縄県民の意志を示して欲しいものだ。負けるな沖縄!
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

陽炎

辺野古基地拡大、オスプレイ導入とか一連の流れ と尖閣諸島問題から米国中国合同のしたたかな作戦なんだろうか?とつい勘ぐりますなぁ。税金を交付してもらいたいなら、カネ出しな!の法則が強すぎる日本国家だとすれば、とことん衰退を待つしかないかな。米国と戦争することがあったくらいのムチャな日本なんで驚かないけど、いかんなぁ、このままじゃ。
by 陽炎 (2013-12-28 10:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。