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パリで多数死亡のテロ------ニュースを読む [社会]

パリで驚くような大掛かりなテロが発生した。まだ日本では詳しいことが伝えられておらず、情報は交錯しているが、合計127人が死んだとされている。現在の所6箇所で金曜日の9時半から10時の間に起こっている。CNNやAljazeeraの情報をまとめて見るとこんなことだろう。BBCによると死者は128人、重傷者は99人である。

場所被害犯人
9:20
9:30
9:53
Stade de France(サッカー場) 4人死亡
-->犯人3人と通行人1人 
 自爆2回--->3回
1人はスタジアム前2人は路上
9:25Le Petit Cambode (レストラン) 14人死亡 黒い車で乗り付けテラス客を銃撃
9:25Rue Alibert(路上)
Le Carilon Paris(レストラン)
 1人死亡 上と同じ犯人が同時に
9:32Rue de la Fontaine au Roi(路上)
La Casa Nostra(レストラン)
 5人死亡 黒い車からテラス客を銃撃
9:40Bataclan(コンサートホール) 99人死亡 2人自爆、1人自爆前に射殺
9:36La Belle Equipe (レストラン)  18人死亡 黒い車からテラス客を銃撃
9:40Comptoir Voltaire (カフェ前路上)  犯人1人死亡

サッカー場はパリの中心から10km北の郊外にあり、あとは中心部の11区で、北から南へこの順に2.5kmの範囲に並んでいる。状況が詳しいのはコンサートホールで、Eagles of Death Metal というバンドが演奏中だった。

入り口付近から若い男たちが入ってきて発砲した。何度か弾を込めなおしながら10分間近く撃ち続けた。黒の服装だったが、覆面はしていなかった。"Allah akbar."と叫んだと言う。爆弾を腰に巻いており、警官が踏み込み3人が自爆 一人は自爆前に射殺された。逃げ出した観客は、路上に多数の死体があるのを見た。さきほど、ISISが8人の兄弟がジハードに決起したと声明を出したというから、イスラム国のテロであることに間違いはない。

これだけもの人たちの命を奪う卑劣な行為を許すことは出来ない。フランスでは、去年にもテロが起こっているが、厳重な警戒をしても再発を防ぐことは出来なかった。現場からエジプト・シリアのパスポートが見つかったとはいうが、パスポートを持ってのテロ出撃もないだろう。犯人たちどうしはフランス語で話していた。銃撃が始まってから、犯人を皆殺しにするまでわずか15分。警備はこの上なく万全だった。犯罪歴のない普通の人がテロリストに変身するといった事件は警備で防ぎようがない。

シリアのIS空爆にフランスが参加したことがテロの理由だ。ISにしてみれば、空高くから爆弾を落としてくる敵には打つ手がない。当然、その後方を狙う。一番弱い後方は本国に決まっている。遠くシリアでの戦争は、政府がしていることであり、パリの市民は関係がないと思っていただろう。しかし、ISにしてみればシリア国内もフランスも同じことだ。

日本の戦争法案も、どこかに出かけていく自衛隊だけの問題ではない。安倍が何かをしでかせば、日本人全体がしっぺ返しを食らう。このことはしっかりと覚えていおく必要がある。なくなった人への哀悼はいいが、「IS撲滅支援」などと下手に発言すれば、「日本にもテロを」と同じことになる。普通の人は、選挙の時点で、誰が選ばれようが、自分の生活には大きな影響がないと思い、軽い気持ちで投票しているだろう。しかし、政治家というのはわれわれの命を奪う結果をもたらす行動が出来る。軽々しく、政治家をを放置してはならない。

犯人たちは、特攻隊として自分の命をも捨てる覚悟でいた。実際、3人は誰をも巻き込まない単なる自殺でしかない。どういった気持ちで、8人ものフランスに暮らす人間が、このような行動に至ったのかはよく理解できない。多分、それが問題なのだろう。相手を「気違い」などとしか思えないのでは問題の解決の仕様がない。イスラム世界に暮らす人たちとの相互理解にもっと留意すべきであることは間違いない。今度の事件で、治安強化などという対応に終始することは無策に等しい。
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